花火を綺麗に撮影するには               

撮影データ

カメラ→マミヤ645PRO、ウェストレベルファインダー

(上から覗くファインダー)

フィルム→プロビアASA100(ポジフィルム)、絞りF11〜16

(色を出すために露出計の出目よりひとつ絞った)

フィルター→富士フィルムゼラチンフィルター LBB8

(カラーメーターで80のブルーの補正値)

その他→レリーズ、三脚、懐中電灯

花火の縦位置は、打ち上げ地点の下1/3も入れる。

(川に反射すると綺麗になる)

花火が開く前からレリーズを使いバルブでシャッターを切っておく。

(芯を入れる)

シャッター時間は、1ヶ所で数秒から十数秒にする。(適量の花火)

花火を一コマに水平にスライドして空きに複数入れる。

(多重露光で5〜7個位)

 

撮影ポイント

カメラはオートでなくてマニュアル撮影でポジフィルムを使います。

ポジフィルムはネガと違いシビアにそのままの色で記録できます。

デジカメじゃなくフィルムのカメラを使うのにも理由があります。

デジカメではラチチュード(撮影できる明るさの範囲)が狭すぎます。

フィルムの場合、適正露出で灰色、+2.5で白、-2.5で黒、つまり5段階

の明るさの範囲が撮影できますが、デジカメだとずっと狭くなります。

解像度もデジカメと比べものにならないくらい高いです。

 

撮影する時は三脚を使ってカメラを固定してレリーズを使って

バルブで数秒から十数秒間シャッターを切ります。

多重露光ができるカメラなら1コマで数回撮影します。

この時、フィルムの同じ場所に花火が重なりすぎるとフィルムの

その部分の色がとんでしまう(相反則不軌)のでカメラの

向きを変えて花火の写ってないコマの部分に撮影します。

カメラの向きを変えて撮影するときは構図が変に

ならないように注意する必要があります。

横の水平移動はいいのですが、縦にカメラを動かすと構図が

おかしくなりやすいです。

写真の中に同じ目立つ物があちこちに写っていると変なので

場所取りはそのあたりも考える必要があります。

個人的には上空の花火だけでなく打ち上げ箇所も写真に

入れたほうが構図がいいと思います。あと、花火が水面に

反射しているのを写真の下のほうに1/3くらい入れるともっと

綺麗になります。多重露光は5〜7個くらいが丁度いいと思います。

 

シャッターを切るタイミングは花火が上がるちょっと前から切りはじめて、

花火が消えかかってきた頃にシャッターを閉じるのが目安です。

 

目で見た感じと同じ写真にするにはASA100のポジフィルムで

絞りF11〜16で撮影します。

それと花火は何も考えずそのまま撮影すると写真では

オレンジ色になってしまいます。

夕日を撮ると茶色、室内の蛍光灯で撮ると緑がかってるのと同じです。

これは、人の目とフィルムでは光の感じ方が違うからです。

人の場合は頭の中で色の補正がされますが、フィルムは

正直に火の色として写してしまいます。

これを補正するにはブルーのフィルターのLBB8(絶対必要)を使います。

花火に近すぎると火の色が強すぎて思いどうりの色が

出にくくなるのである程度離れて撮影した方がいいです。

 

厳密にはスポット測光のできる単体露出計で花火の露出を測り、

カラーメーターでそれぞれの花火の光の色の偏りを測って、

それに対してどういう写真にしたいかで実際の露出を決めていきます。

ポラロイドフィルムがあるときはそれでテスト撮影してさらに

調整していきます。このあたりはカンですが、個人的には

露出計の出目(露出計で表示される数値)より約1段階絞りました。

 

綺麗な花火の写真を撮るには光の性質を理解することと

F1.9等の明るいレンズとポジフィルム、LBB8のフィルターと

場所取りが必要になります。



このデータで撮影すると綺麗な花火の写真が撮れると思います。

花火を綺麗に撮る方法はあまり知られていないようなので

このデータは貴重かも知れません。
 

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

 

 

 

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